中央大学大学院 戦略経営研究科とは東京都千代田区神田駿河台にキャンパスを構える中央大学の経営大学院で、中央大学ビジネススクール(CBS)と呼ばれていることもあります。
2008年に開校した比較的新しいビジネススクールで、平均年齢が41.65歳、年齢構成は30歳以上でおよそ95%、役職が課長クラス以上で60%とビジネス・パーソンに特化した経営大学院という特徴を掲げています。
4月入学と9月入学があるので年2回入学のチャンスがあります。
また、博士学位保持者の教授が多く、アカデミックな研究をしたい方にもおすすめです。
2022年9月にビジネス教育の国際認証機関であるAMBA(The Association of MBAs:英国)より、国際認証を取得しています。
基本情報
学校名 | 中央大学大学院 戦略経営研究科 (中央大学ビジネススクール:略称CBS) |
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プログラム | 夜間 |
入学試験時期 | 4月入学:11月/1月/2月 9月入学:7月 |
入学試験内容 | 書類選考、面接 |
入学倍率 | 詳細は非公開のため不明ですが1〜2倍程度 ※入学倍率は弊社調査によるもので実際とは異なる可能性もございます。 |
国際認証 | AMBA |
ゼミ活動 | あり |
修士論文 | 必須ではないが多くの方が取り組んでいる | 平均年齢 | 41.65歳 | 男女比 | 7:3 |
学費 | 2年間合計費用:3,400,000円 |
住所 | 〒101-8324 東京都千代田区神田駿河台3-11-5 |
電話番号 | (非掲載) お問い合わせフォーム:https://www.chuo-u.ac.jp/inquiry/form/?id=27 |
URL | https://www.chuo-u.ac.jp/academics/pro_graduateschool/business/ ※最新情報については上記公式サイトからご確認下さい。 |
特徴について
ビジネス・パーソンに特化した経営大学院
CBSの最大の特徴は、学生プロフィールにあります。
2021年4月入学者のデータを例にとれば、平均年齢が41.65歳、年齢構成は30歳以上でおよそ95%、役職が課長クラス以上で60%となっています。
CBSは、受験資格を「就業経験3年以上」としていますが、実際に所属している学生の大半は、その基準をはるかに超えた人です。
日曜日も講義があるため週末のみの通学でも修了可能
CBSは土曜日に加えて日曜日にも講義を提供しています。
また、原則として、平日夕方からの講義はオンライン、土日の講義は対面で実施します(2022年4月より)。
平日(火曜日から金曜日)は、18時30分からが講義が始まります。
これらの対応は、多忙で多様な働き方をするビジネス・パーソンの皆さんが、しっかりと通学できるようにという配慮からです。
たとえば、平日に通学することが難しい地域で勤務している方は、平日はオンラインで講義に参加しつつ、土日に対面講義を受けることができます。
また、在宅勤務や育児休暇中の方も、このようなスタイルの利便性は高いと考えています。
入学時期も4月と9月の年2回あるためチャンスが広がりやすいと言えるでしょう。
法務系や医療系に強み
必修科目に経営法務が入っており、他のビジネススクールでは必修になっているところはあまり多くはありません。
中央大学は法学部が強いことでも有名なため、ビジネススクールでも法務に強い教授が多いと言えるでしょう。
また、医師の教授がいることからヘルスケア系の講義もあり、医療経済学、医療経営学を学びたい方にとってもおすすめです。
ネットワーク活動
CBSは2008年に開校した比較的新しいビジネススクールですが、修了生は1,000名近くになっています。
社会で活躍する修了生が、授業内で講演することもしばしばです。
また、同窓会組織が修了生間のつながりを維持するためのさまざまなイベントを実施しています。
ビジネスの機会が得られたり、ビジネスパートナーと出会ったり、この人的ネットワークという資産から、さまざまな恩恵を享受できるのではないでしょうか。
入試について
CBSでは志願者のニーズに対応できるよう、多様なプログラムと複数の入学時期(4月、9月)を設けており入学試験を実施しています。
入学試験は4月入学:11月/1月/2月、9月入学:7月となっており、入学募集人数は4月入学が多くなっています。
基本的には【第一次選考】書類審査、【第二次選考】面接といった流れです。
入試対策について
CBSの書類審査は志望理由書と呼ばれており、A4(タテ40字×ヨコ40字)4枚を限度とし、4,800~6,400字の範囲で以下の内容を記述することが求められています。
1.これまでの実務での経験および業務実績
勤務先での現在の業務内容や、以前の勤務先を含めたこれまでの業務経験(担当した仕事やプロジェクトなど)を時系列で具体的にお書きください。また、これまでの実務経験の中で得られた気づきや獲得したスキル・ノウハウ、さらに具体的に直面した課題やその解決策など実例をあげて記述してください。
2.志願理由
(1)中央大学ビジネススクールを志願する理由をお書きください。
(2)実務におけるあなたの現在の関心事項、問題意識などをできるだけ詳しく具体的に記述してください。
(3)本研究科修了後のキャリアプランを記述してください。その際に現実の実務との関連性も明記してください。
(4)チェンジリーダーとして実現したいこと。あなたが目指すリーダー像とリーダーとして「変えたい」と考えていること、そしてその理由について、キャリアプランとも併せて、できるだけ具体的に記述してください。
3.本研究科で学びたいこと
(1)中心的に学びたい分野について、以下から1つ選択しその分野名を記入してください。またその理由を説明してください。
①戦略 ②マーケティング ③人的資源管理 ④ファイナンス ⑤経営法務
入試対策は志望理由書の対策を元に面接対策も合わせて考える必要がありますので、①自身の経験を元に問題意識の提示、②問題意識を解決する方法と仮説構築、③CBS(MBA)でなぜ研究する必要があるのかといったことを理論的に纏めましょう。
参考:MBAコースの受験をお考えの方へ
面接は2名の教授で行われることが多く、志望理由書で記載したことを中心に聞かれるため、論理的に答えられるようにしておきましょう。
プログラムと費用について
2年間合計費用が3,400,000円となっています。
また、各種奨学金や教育訓練給付金の支給が適用される場合もありますので、入学前に該当するものはないか調べてみても良いと思います。
授業内容について
教員の授業スタイルは多種多様です。
ケースメソッドを利用した授業もありますが、他のビジネススクールと比べると講義形式の授業が多いと言えます。
グループでのプレゼンをする機会も多く、調査・分析や資料作成を交えて活発に議論を行うことも多いです。
また、博士学位保持者の教授が多く、アカデミックな研究をしたい方にもおすすめです。
フィールドラーニングで実践体験型の学び
フィールドラーニングとは現実の企業を事例とし、受講生一人一人が経営者の立場に立って課題を発見し、それに対する戦略を構築し,実行するためのアクションプランまで作り上げる実践的なプログラムです。
課題設定に関してはケーススタディでは教員が事例に合わせて設定しますが、フィールドラーニングでは受講生一人一人が主体的にデータを集め、因果関係を推測しながら課題を発見しなければなりません。
そのため同じ企業を対象としても、受講生によって設定する課題は非常に多様です。
ある受講生はサプライチェーンが適切に機能していないことを課題と認識したのに対して、他の受講生はグローバル市場の開拓こそが喫緊の課題だと主張するかもしれません。
課題解決に関しても、ケーススタディでは与えられた文章やデータの中から適切なデータを取捨選択し戦略を構築するという「文章読解問題」ですが、フィールドラーニングでは戦略構築に必要なデータは現場から自ら主体的に探し出してこなければならない点が異なります。
財務諸表の数字を分析し、生産や営業や開発の現場に足を運び、経営幹部や一般社員に話を聞き、可能な限り競合他社や顧客についてのデータも収集し分析します。
それらのパズルのピースのようなデータ群を論理的に組み合わせ、ダイナミックな動画として戦略を構築します。
ゼミ活動
2年目からゼミ活動として専属の教員が付いた上での講義があります。
ただし、修士論文が必須では無いゼミもありますので、自分にとって研究したい内容のゼミを選定も可能です。
在学生はもちろん、OBOGや後輩との繋がりなど重要なネットワークコミュニティになるのは間違いありません。
オンラインへの取り組み
新型コロナウイルスの感染拡大を背景にオンライン授業への移行もしてきました。
2022年からは平日がオンライン授業で土日が対面形式での授業のハイブリッド形式にて行われています。
平日の通学が難しい方にもオンラインであれば通いやすい方もいると思いますし、土日だけの通学でも卒業が可能です。
評判について
製薬会社、医療機器メーカー、通信、IT、広告、マスコミ、コンサルティング、金融等、幅広い業種で活躍するビジネスパーソンに「マネジメント・プログラム」を提供しており、マネジメント層を中心に人気があります。
医師の教授がいることから医療系のビジネスパーソンにも人気です。
また、日曜日にも講義があるため平日が多忙で通いにくい方にもおすすめです。
学生について
学生は日本人が多く、男女比率は7:3くらいです。
就業経験が3年以上が入学要項として設けられており、40代のミドルマネジメント層が中心です。
また、様々な年代の多様なバックボーンを持った学生同士の議論はあらゆる角度から検証し強固なものとしています。
普段のお仕事における役職は関係なくフラットに議論できる環境ですが、特に実務経験の長い学生からの意見は教科書では学ぶことの出来ない現場の生の声を伝えていることが多いと言えるでしょう。
卒業生の進路について
企業派遣の方は派遣元の企業に戻る場合が大半ですが、授業を共にする仲間に刺激されて在学中に転職する学生や、起業を志す学生も見受けられます。
コンサルティング業界や経営企画系のポジションに転職している方もいます。
おすすめの方
CBSでは日曜日にも講義があるため、週末だけでの卒業も可能な点が平日のお仕事が多忙な方にもおすすめと言えるでしょう。
実践的な教育環境の提供に定評があり、マネジメントやリーダーシップに関心がある方にピッタリの学校と言えるのではないでしょうか。
また、法務や医療系の講義も充実していることから法務系や医療系の業界の方にも人気があります。