国内ビジネススクール(MBA)について I 【MBAゼミナール】

国内ビジネススクール(MBA)について

国内ビジネススクール(MBA)とは

国内MBAとは日本で取得するMBAのことで経営学修士や経営管理修士と呼ばれており、経営学の大学院修士課程を修了すると授与される学位になります。

ただし、医師や弁護士、公認会計士のような国家資格とは異なります。

日本では1962年に創立された慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)が最も歴史のあるビジネススクールであり、現在では全国の国公立ならびに私立の大学院でもMBAコースが開講されています。

大きく分けて平日の昼間に通う全日制・フルタイムと、平日の夜や土日に通う夜間制・パートタイムがあります。

全日制の場合にはお仕事を退職もしくは休職していく場合が多く、夜間制の場合にはお仕事を続けながら通うことができる反面、時間や体力的負担もある程度覚悟しておかなくてはなりません。

近年は新型コロナウイルスの影響もあり、海外ビジネススクールに行けなかった方が国内ビジネススクールを選択しているケースも多く、人気校を中心に倍率が上がっている傾向があります。

中には5倍以上の倍率の学校もあるため事前準備をしっかりと行い、十分な対策をする必要があると言えるでしょう。

バナー

 

国内ビジネススクールの入試

国内ビジネススクールの入試
国内MBAの入試内容として、
  • 志望理由書や研究計画書といった出願書類
  • 小論文や経営学に関する筆記試験
  • 教授との面接

が挙げられます。

新型コロナウイルスの影響で海外ビジネススクールに通いにくくなったことや残業が減ったことで志望者が増えている傾向があり、人気の学校では倍率が5倍以上になるなど事前にしっかりとした準備が必要です。

特に研究計画書に関してはご自身の実務経験から見つけた問題意識を研究テーマにする必要があるため、将来のキャリアプランと合わせて作り込みを行いましょう。

京大や東工大、一橋、慶應などの大学院では小論文も課せられるため過去問のチェックを行うことと、普段論理的な文章を書くことをしていない方は事前に筆記試験の対策を行なっておくことがおすすめです。

面接はなぜビジネススクールに行きたいのか、学校の風土とあっているか、日々の仕事における問題意識の有無、そして他の学生との違いや学校への貢献などが問われます。

国公立のビジネススクールは私立と比べてアカデミックな要素が強い場合が多く、研究に関して深く質問される場合もあるので、研究計画書に書いたことはしっかり答えられるように準備することが大切です。

国際認証とは

国際認証とは
国内外にあるビジネススクールの中から自分に合った学校を探すのは難しいと感じるかもしれません。
一つの判断基準として外部機関からの認証があります。

外部機関からの認証はMBAプログラムの品質や教員の体制などを元に100項目を越えると言われている評価基準を設けており、一定以上の水準と認められたということになります。

主な国際認証は3つあり、

  • アメリカのフロリダに本部があるAACSB(The Association to Advance Collegiate Schools of Business)
  • イギリスのロンドンに本部があるAMBA(the Association of MBAs)
  • ベルギーのブリュッセルに本部がある EFMDが定めているEQUIS(European Quality Improvement System)

です。

国際認証を受けていることが必ずしも良い学校であると言えるわけではないかもしれませんが、日本では現在7校が認証されています。


No 認証取得校 認証名
1 名古屋商科大学大学院(NUCB) AACSB、AMBA、EQUIS
2 早稲田大学大学院経営管理研究科(WBS) AACSB、EQUIS
3 立命館アジア太平洋大学経営管理研究科(APU) AACSB、AMBA
4 慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS) AACSB
5 国際大学国際経営学研究科(IUJ) AACSB
6 一橋大学大学院経営管理研究科(HUB) AACSB
7 中央大学大学院戦略経営研究科 戦略経営専攻(CBS) AMBA
8 京都大学大学院 経営管理教育部 経営管理専攻(GSM) EQUIS
9 同志社大学大学院ビジネス研究科(DBS) AMBA

国内ビジネススクール一覧

MBAが取得可能なビジネススクール一覧をご紹介します。

私立

私立大学のMBAの特徴やメリットについて見ていきましょう。

1、実務に強い

私立大学と比べて実務経験豊富なバックグラウンドをお持ちの教員の方が多いため、ビジネスの実務に生かしたい方におすすめです。

生徒も実務経験が豊富な方が中心で卒業生やゲストなどビジネス界との結びつきが強い場合も多く、人脈作りにも役立つ場合が多いと思います。

2、特徴がある学校が多い

私立大学は生徒が集まらなければ赤字運営となってしまい、国公立大学とは違って閉鎖してしまう可能性も十分にあります。

そのため他の学校との差別化を行なっている場合も多く、経営戦略に強い、ファイナンスに強い、ベンチャーに強いなど特徴がある学校も多く見受けられます。

学校選びの際には自分が行いたい勉強や研究に一番マッチする学校を探すのが重要となるでしょう。

3、海外のビジネススクールとの連携

国公立大学と比べて国際認証を受けている学校も多く、海外のビジネススクールとの連携をしている場合も見受けられます。

交換留学制度を設けている場合には海外のビジネススクールから生徒が来る場合もありますし、海外のビジネススクールへ留学も可能です。

大学院名 研究科名・専攻名
慶應義塾大学大学院 経営管理研究科
早稲田大学大学院 経営管理研究科
青山学院大学大学院 国際マネジメント研究科 国際マネジメント専攻
中央大学大学院 戦略経営研究科 戦略経営専攻
法政大学大学院 イノベーション・マネジメント研究科 イノベーション・マネジメント専攻
法政大学大学院 経営学研究科 経営学専攻
立教大学大学院 ビジネスデザイン研究科 ビジネスデザイン専攻
明治大学大学院 グローバル・ビジネス研究科 グローバル・ビジネス専攻
グロービス経営大学院 経営研究科 経営専攻
東京理科大学大学院 経営学研究科 技術経営専攻(MOT)
多摩大学大学院 経営情報学研究科 経営情報学専攻
東洋大学大学院 経営学研究科
亜細亜大学大学院 アジア・国際経営戦略研究科 アジア・国際経営戦略専攻
KIT虎ノ門大学院 イノベーションマネジメント研究科 イノベーションマネジメント専攻
文京学院大学大学院 経営学研究科 ビジネス・マネジメントコース
産業能率大学大学院 総合マネジメント研究科 総合マネジメント専攻 経営管理コース
名古屋商科大学大学院 マネジメント研究科
関西学院大学大学院 経営戦略研究科 経営戦略専攻
同志社大学大学院 ビジネス研究科 ビジネス専攻
立命館大学大学院 経営管理研究科 経営管理専攻
国公立

国公立大学のMBAの特徴やメリットについて見ていきましょう。

1、費用が安い

学部生同様に国公立大学は私立大学と比べて費用が安いメリットがあります。

例えば一橋大学大学院の経営管理プログラムの2021年度入学は年間授業料が642,960円、筑波大学大学院のビジネス科学研究科は535,800円(ともに入学金は除く)と100万円はかからない金額です。

私立大学のMBAは例えば慶應義塾大学大学院経営管理研究科では初年度授業料が2,150,000円と4倍程度の学費がかかります。

2、地方にもある

国公立大学は東京以外の地方にも多いため、地方にお住まいの方や転勤で地方にいる方の自己研鑽としても通いやすいでしょう。

そこの地域でのネットワーキングを作りたい方にとっても役に立つのではないでしょうか。

3、アカデミックな研究に強い

私立大学と比べてどちらかというとアカデミックなバックグラウンドをお持ちの教員の方が多く博士号取得者も多いため、アカデミックな研究をしたい方におすすめです。

博士課程(DBA)を用意している学校も多いため、MBA修了後にDBAや研究者を目指すのであれば国公立大学の方が良いかもしれません。

大学院名 研究科名・専攻名
北海道大学大学院 経済学院 現代経済経営専攻 経営管理(MBA)コース
小樽商科大学大学院 商学研究科 アントレプレナーシップ専攻
筑波大学大学院 ビジネス科学研究科 経営システム科学専攻
筑波大学大学院 国際経営プロフェッショナル専攻
東京工業大学大学院 環境・社会理工学院 技術経営専門職学位課程(MOT)
一橋大学大学院 経営管理研究科経営分析プログラム
東京都立大学東京大学院 経営学研究科 経営学専攻 経営学プログラム
横浜国立大学大学院 国際社会科学府 経営学専攻 社会人専修コース
京都大学大学院 経営管理教育部 経営管理専攻
神戸大学大学院 経営学研究科 現代経営学専攻
兵庫県立大学大学院 経営研究科 経営専門職専攻
香川大学大学院 地域マネジメント研究科
九州大学大学院 経済学府 産業マネジメント専攻
北九州市立大学大学院 マネジメント研究科 マネジメント専攻

希望校に不合格の際は2年保証付き!

無料相談から1週間以内にお申し込みされた方限定で、
残念ながら希望校に不合格となった場合、
翌年度も費用内で受講できる2年保証制度付き。

  • 無料相談