立命館大学大学院 経営管理研究科とは立命館大学の経営大学院で、立命館大学ビジネススクール(RBS)と呼ばれています。
社会人が働きながら夜間や土日に日本語で学ぶマネジメントプログラムおよび、主に大学卒業後勤続3年未満の方を対象に平日昼間に日本人学生と留学生が隔てなく切磋琢磨して勉学に励むキャリア形成プログラムがあります。
ビジネスを創造するリーダーとして世界と日本の持続的発展に貢献する人材の養成に努めることを目的とし、実務家養成を主眼とする立命館大学ビジネススクールのカリキュラムは、実践的スキルや知識の修得に関する科目が多いです。
マネジメントプログラムとキャリア形成プログラム合わせて1学年が約80名と関西では比較的人数が多く、各講義においても講師や生徒との距離が近く、遠慮や緊張することなく質問やディスカッションができる環境で、グローバルな視野を得ることができるビジネススクールと言えるでしょう。
基本情報
学校名 | 立命館大学大学院 経営管理研究科 (立命館大学ビジネススクール:略称RBS) |
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プログラム | 昼(キャリア形成プログラム)、夜(マネジメントプログラム) |
入学試験時期 | 第1回:出願書類提出(1次試験):9月、2次試験(面接):10月 第2回:出願書類提出(1次試験):12月、2次試験(面接):1月 第3回:出願書類提出(1次試験):1月、2次試験(面接):2月 |
入学試験内容 | 書類審査、筆記試験(TOEIC730点以上、簿記1級、社労士等で免除)、面接 |
入学倍率 | 昼(キャリア形成プログラム):約3倍 夜(マネジメントプログラム):出願者数38名、合格者数26名、約1.2倍 ※入学倍率は2022年度の弊社調査によるもので実際とは異なる可能性もございます。 |
国際認証 | なし |
ゼミ活動 | あり |
修士論文 | あり | 年齢構成 | 平均年齢30代半ば | 男女比 | 8:2くらい |
学費 | 2年制:2,737,200円 |
住所 | 大阪梅田キャンパス:〒530-0018 大阪府大阪市北区小松原町2-4 大阪富国生命ビル5階 大阪いばらきキャンパス:〒567-8570 大阪府茨木市岩倉町2-150 |
電話番号 | 大阪梅田キャンパス:06-6360-4892 大阪いばらきキャンパス:072-665-2101 |
URL | https://www.ritsumei.ac.jp/mba/ ※最新情報については上記公式サイトからご確認下さい。 |
特徴について
理論と実践が組み合わさったプログラム
立命館大学ビジネススクールのMBAプログラムは、実務界の英知と学術を基盤とした論理によって、ビジネスの創造をめざす方向けのプログラムを提供しています。
アカデミックな教員と実務家の教員がおおよそ半々くらいで占められており、バランスが良いと言えるでしょう。
さらに利益追求を超えた企業の社会的責任について問題意識を持つことによって、高い倫理観を持つリーダーとしての自覚も高めることを目的としています。
梅田といばらきにキャンパス
社会人が学びやすいように大阪梅田のキャンパスと、昼間コース向けのいばらきにキャンパスがあります。
梅田キャンパスは2011年に開設され、梅田駅徒歩1分でPCとプロジェクタを常設した教室やプロジェクトルームなど、多目的に利用できる最新設備が整っています。
また、いばらきキャンパスは2015年4月にを開設され、キャンパス内には、コンビニエンスストア、カフェ、レストランがあり、とても快適に勉学に励むことができます。
土日の授業のみで卒業可能
仕事が忙しくてなかなか通うのが難しい方でも土日の授業のみで卒業可能です。
日曜日に授業がある学校はあまり多くないため、平日通うのが難しい方にもおすすめです。
また、当日の予定に合わせてオンラインでの受講可能な授業もあります。
MBAの一般的な科目以外にも様々な講義内容
ビジネススクールで学ぶ基礎的な科目はもちろんですが、他の学校にない特色として多様な講義内容が挙げられます。
例えばデジタルマーケティング、ビジネス英語、フィールドワーク、ファッションマーチャンダイジング、都市と観光のマネジメント、ICTによる未来創発などです。
専門性を高めたい方はもちろん、自分の興味関心がありそうな授業がある方にとって非常にメリットと言えるでしょう。
多様なネットワーク形成
大阪をはじめとした関西圏の有名企業や経営者などの優秀な生徒が集まっており、各々多彩な経歴を持っていますので、学びをともにすることで大変刺激になるでしょう。
ビジネスの機会が得られたり、ビジネスパートナーと出会ったり、この人的ネットワークという資産から、さまざまな恩恵を享受できるのではないでしょうか。
入試について
立命館大学ビジネススクールの入学試験は9月、12月、1月と年3回あります。
入試内容としては書類審査、筆記試験、面接がありますが、筆記試験はTOEIC730点以上、簿記1級、社労士等で免除になりますので、事前に確認してみましょう。
出願書類では研究計画書が求められており、以下のようなことが聞かれます。
- 現在までの業務経験のなかで、あなた自身が担当した最も顕著な成果を取り上げ、具体的な業務内容と具体的に何を得たのか記述してください。
- あなたが本学経営管理研究科で学ぶ目的を具体的に記述してください。
- あなたの大学院修了後の計画をできる限り具体的に記述してください。
- その他、これまでの設問で述べることができなかったあなた自身のアピール点等を記入してください。
筆記試験は問題が2つ出ますので、どちらか選んで制限時間1時間で記述回答する必要があります。
また、面接は2名の教授によって行われることが多く、20分程度で提出した研究計画書の内容を中心に聞かれることとなります。
入試対策について
入試対策としては「志望動機」、「入学後に学びたいこと」、「研究計画」、「キャリアプラン」など国内ビジネススクールで問われることの多い基本的なことを整理しておき、フォーマットに沿った形で書類を作成しましょう。
筆記試験が対象なのか免除なのかを早めに確認し、対象の場合には時間に余裕を持って取り組むことがおすすめです。
面接は研究計画書の内容を中心に聞かれることとなりますので、「なぜビジネススクールに通いたいのか」、「なぜ当校なのか」、「卒業後MBA取得がどのように役立つのか」といったことを論理的に伝えられるように準備しておきましょう。
プログラムと費用について
2年制で2,737,200円となっています。
入試成績が良い人を対象に奨学金として40万円を支給、立命館出身者は入学金の20万円が免除です。
また、各種奨学金や教育訓練給付金の支給が適用される場合もありますので、入学前に該当するものはないか調べてみても良いでしょう。
授業内容について
教員の授業スタイルは多種多様です。
ケースメソッドを利用した授業もありますが、講義全体の講義時間のうち講義形式とケース形式がおおよそ半々です。
グループでのプレゼンをする機会も多く、調査・分析や資料作成を交えて活発に議論を行うことも多いです。
ほとんどの講義で事前課題・事後課題の提出が必要となっており、最終課題や最終プレゼンがある講義も多いため、積極的に勉強をすることが求められます。
ゼミ活動について
ゼミは1年生の2学期開始前に決定し、正式な科目ではありませんが「プレゼミ」という形の任意参加のゼミがあります。
その上で2年生の春から専属の教員が付いた上での講義が始まります。
課題研究と呼ばれている修士論文があり、パワーポイントなどで作成も可能ですが優秀論文集への選考から外れるようです。
在学生はもちろん、OB・OGや後輩との繋がりなど重要なネットワークコミュニティになるのは間違いありません。
オンラインへの取り組み
新型コロナウイルスの感染拡大を背景にオンライン授業への移行もしてきました。
オンライン授業と対面形式での授業のハイブリッド形式にて行われています。
業務の都合に応じて、事前連絡の上直前に対面に代えて、オンラインで受講することも可能です。
評判について
立命館大学ビジネススクールは関西では珍しく昼と夜の両方のコースがあり、活躍している卒業生も多くいます。
昼コースのキャリア形成プログラムは外国人留学生も多く、世界各国から集まったメンバーと交流することで、グローバルな視野を得ることもできるでしょう。
授業内でのゲストスピーカーも豪華なことが特徴です。
学生について
学生の方は経営者、士業、教員、役員、会社員などで、企業派遣の方も1〜2割くらいいます。
また、年齢層は20〜50代くらいまでと幅広く、様々な年代の多様なバックボーンを持った学生同士の議論はあらゆる角度から検証し強固なものとしています。
普段のお仕事における役職は関係なくフラットに議論できる環境ですが、特に実務経験の長い学生からの意見は教科書では学ぶことの出来ない現場の生の声を伝えていることが多いと言えるでしょう。
縦、横の繋がりが強く、飲み会やイベントも多いため、仲が良いことも特徴です。
卒業生の進路について
企業派遣の方は派遣元の企業に戻る場合が大半ですが、授業を共にする仲間に刺激されて在学中に転職する学生や、起業を志す学生も見受けられます。
それ以外の方では主に入学時所属の会社でのキャリアアップを目指している方が多いです。
おすすめの方
立命館大学ビジネススクールは昼間と夜間コースがあるので、勉強だけに集中したい方もお仕事を続けながら通いたい方にとってもおすすめです。
実務と研究における教育環境の提供に定評があり、マネジメントやリーダーシップに関心がある方に人気があります。
勤務先での日常に停滞感を感じており、より学びと刺激を求める方や、中小企業経営者で今までの経営のあり方の棚卸しと再構築をしたい方も多くいます。