一橋ビジネススクールの小論文対策と過去に出題された本の一覧について
関東もしくは日本のビジネススクールの中で、最も合格の難易度が高いと思われる一橋ビジネススクールの入学試験には1次試験で筆記試験があります。
今回は一橋ビジネススクールの小論文対策と過去に出題された本の一覧についてご紹介します。
目次

一橋ビジネススクールの小論文について
一橋ビジネススクールの日本語プログラムには、国立キャンパスで授業が行われる全日制の経営分析プログラムと、千代田キャンパスで授業が行われる夜間主の経営管理プログラム(ホスピタリティ・マネジメント含む)、金融戦略・経営財務プログラムがあります。
このうち金融戦略・経営財務プログラムには筆記試験がありません。
経営分析プログラムは小論文の他に数学を選択することも可能です。小論文は正解が必ずしも一つの問題ではないため、満点を取るのは非常に難しいのですが、もし数学が得意な場合は数学の方が高得点を狙いやすいかもしれません。
経営管理プログラムは日本語の小論文以外には選択ができないようになっています。
出題の傾向などは後述する小論文で過去に出題された本の一覧を見ていただければと思うのですが、本の中から抜粋された長文について、90分以内に解くことが求められます。
設問は年によって変わるものの、概ね4~5つのことが多いです。また、図やグラフがあるものもあれば、文章だけの場合もあります。
特に事前の知識などは不要で、答えは本文の中に書かれていることがほとんどです。
一橋ビジネススクールの小論文の特徴としては、自分の意見や考えを述べるものではなく、本文の内容に沿って解答をまとめるものがほとんどになりますので、平均点よりもかなり高い点数を取るのが難しく、点数の差が付きにくい傾向があります。
一橋ビジネススクールの小論文の対策について
では一橋ビジネススクールの小論文を解く際の対策について見ていきましょう。
時間内に解き終える
一橋ビジネススクールの小論文は制限時間が90分となっているので、まずは時間内に解き終えることが求められます。
本文が結構長くて全部の文章を読むと時間切れになる可能性が高いため、まずは設問を読んでから必要そうな部分を読むようにしましょう。
また、最近はPCやスマホで文字入力を行うことがほとんどだと思いますが、手書きで解答を行う必要がありますので、手書きする練習をしておくのがおすすめです。
時間内に解き終わらないと確実に減点の対象となるので、本番の前に過去問を解いてみるか似たような長文の問題を解いてみて、早く解き終えるトレーニングをすると良いと思います。
設問で問われている内容に正しく答える
一橋ビジネススクールの小論文は、自分の意見や考えを述べるものではなく、本文の内容に沿って解答をまとめるものがほとんどになりますので、設問で問われている内容が何かを見分けましょう。
弊社で確認している限りですと、近年では2026年度経営管理プログラム秋入試の設問4で「デジタル製品あるいはデジタルサービスの具体例を1つ挙げ
て、こうした主張がどのように裏付けられるか、200字以内で説明しなさい。」というものが出題されておりましたが、これ以外は本文の内容に沿って解答をまとめるものになっています。
また、特定のキーワードを必ず回答に含めることや、図やグラフを読み取る問題もありますので、まずは設問で問われている内容を正しく読み取る必要があります。
仮に解答内容が素晴らしいものでも、設問で問われていること以外の内容であれば減点対象になります。
指定された文字数におさめる
設問では150文字から長いものですと500文字くらいで解答をまとめるものが多いため、指定された文字数以内におさめるようにしましょう。
ただし、明らかに文字数が少ないと減点対象となる可能性があるため、9割以上は埋めておくのがおすすめです。
例えば300文字以内の指定があった場合には、250文字程度だとやや短いので、270〜280文字以上を目指すと良いと思います。
こちらも長文の問題を解いていただくのがトレーニングとしては一番おすすめになりますが、新聞や雑事などの少し長い文章を要約するのも効果がありそうです。
一橋ビジネススクールの小論文で過去に出題された本
以下は近年の一橋ビジネススクールの小論文で出題された本の一覧です。
経営分析は受験が年に1回、経営管理は年に2回になります。
経営分析
・2026年度:デイヴィッド・シュピーゲルハルター著 『統計学の極意』
・2025年度:ジェフェリー・フェファー、ロバート・サットン著『事実に基づいた経営:なぜ「当たり前」ができないのか?』
・2024年度:新原浩朗著『組織の経済学のフロンティアと日本の企業組織』
・2023年度:アビジット・V・バナジー、エスター・デュフロ著 『絶望を希望に変える経済学』
参考:https://www.sba.hub.hit-u.ac.jp/ma/
経営管理
・2026年度秋:レイ・カーツワイル著 『シンギュラリティはより近く: 人類がAIと融合するとき』
・2026年度冬:エリオット・アロンソン著『ザ・ソーシャル・アニマル:人と世界を読み解く社会心理学への招待』
・2025年度秋:ロバート・B・チャルディーニ著『影響力の正体:説得のカラクリを心理学があばく』
・2025年度冬:ジョナサン・ハスケル、スティアン・ウェストレイク著『無形資産が経済を支配するー資本のない資本主義の正体』
・2024年度秋:アビジット・バナジー、エスター・デュフロ著『貧乏人の経済学』
・2024年度冬:フィリップ・アギヨン、セリーヌ・アントニン、サイモン・ブネル著『創造的破壊の力-資本主義を改革する22世紀の国富論』
・2023年度秋:ブランコ・ミラノヴィッチ著『資本主義だけ残った:世界を制するシステムの未来』
・2023年度冬:キャロライン・フロイント著『格差との闘い一先進国の格差縮小政策を再考する』
参考:https://www.sba.hub.hit-u.ac.jp/ba/
事前に長文読解のトレーニングがおすすめ
繰り返しになりますが一橋ビジネススクールの小論文は、本文の内容に沿って解答をまとめるものがほとんどになりますので、経営の知識がたくさんあると特に有利になるというわけではありません。
どちらかというと長文を早く読み取ることと、時間内に解答を書き終えることが重要になりますので、事前に長文読解のトレーニングがおすすめです。
初見で本番の試験を受けると、おそらく時間切れになる可能性が高いと思います。
MBAゼミナールでは過去に一橋ビジネススクールで出題された過去問を10問以上ご用意しており、実際に問題を解いてみてから解き方の解説なども行なっていますので、ご相談などがあればお気軽にご連絡いただければと思います。
参考:http://mba-seminar.com/course/essay/
証券会社、IT企業役員、ベンチャー企業などを経て2017年7月株式会社Milkyways設立。2022年より国内ビジネススクール(MBA)の入学対策予備校・塾であるMBAゼミナールをスタート。
早稲田大学大学院商学研究科専門職課程ビジネス専攻(現:経営管理研究科)修了。



