MBAゼミナールの受講生や無料相談の際に、国内ビジネススクール(MBA)受験でよくある質問をまとめてみましたのでご参考にしていただければと思います。

なお、内容についてはあくまでも主観のため、必ず正しいとは限りません。

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ビジネススクールやMBAは役に立ちますか?

これからビジネススクールの受験を検討されている方の質問の中で多いのが、ビジネススクールやMBAは役に立つかどうかという質問です。

回答としては人によるかなというものになります。弊社としてもMBA受験は全員に勧められるものではありません。

まず考えていただきたいこととして、周りや世の中で活躍されているビジネスパーソンの中でMBAを取得されている方はほとんどいないのではないでしょうか。

それでもMBAに興味関心がある方については、ご自身のキャリアゴールを考えた上でビジネススクールに通うことで達成に近づけるかどうか、という観点からご検討されるのが良いと思います。

場合によっては転職をしたり、他の資格の勉強をしたり、語学を勉強した方が良いという方もいると思いますので、最初は自己分析をしてみるのをお勧めしております。

コンサルティング会社や外資系企業の一部ではMBAを取得することが昇進の条件となっている会社もありますので、仕事上で取得した方が良いという明確な場合もあります。

私は合格できると思いますか?

無料相談の中で多いのが、自分が合格できそうかどうかというご質問です。

30分〜1時間程度の相談時間では合格できそうかどうかの判断は難しいところもあるのですが、合格率が高そうか低そうかの目安はお答えできると思います。

学歴や職歴、コミュニケーション力などを踏まえて、志望校に向いていそうかどうかが判断基準の一つです。

優秀な方であれば全ての学校に合格できるかといえばそうでもありません。

例えば慶應や一橋、青山学院の昼間コースのように若い方が中心の学校もあれば、中央のように年齢層が高めで職務経験が長い方が中心の学校もありますので、学校側として学生に求めている基準が異なります。

最終的に入試は他の受験生との相対評価となるため、倍率や似たような属性の学生の有無などによっても合格率は変わってくると考えられます。

入学前に経営学の知識はどれくらい必要ですか?

基本的には入学してから経営学を勉強するため、事前に深い知識は不要な学校も多いのですが、筆記試験がある学校については回答できるレベルの知識が求められます。

筆記試験がない学校でも自分が勉強したい研究テーマやジャンルについては面接で深掘りされることがありますので、事前に論文や書籍などで先行研究をしておくと良いと思います。

また、入学してから会計やファイナンスの授業でつまづく方が多いので、時間に余裕があれば合格してからでも良いので少し勉強しておくと安心です。

早稲田や青山学院のように入学前に経営学基礎の事前勉強コンテンツを用意している学校もあります。

以下の動画で青山ビジネススクールの中里教授が受験前に経営学の知識はどこまで必要かお話しされておりますので、一つの目安としてご参考にしていただければと思います。

受験の対策はどれくらい時間があれば間に合いますか?

筆記試験の有無によって対策の時間は変わります。

筆記試験がある学校については3ヶ月から半年程度、筆記試験がない学校については2〜3ヶ月程度前から準備を進めると良いと思います。

書類、筆記試験、面接の重要性はそれぞれどれくらいですか?

学校によっても異なると思いますが、例えば京都大学ビジネススクールの特別選抜では以下のように配点が公開されています。

1.第1次選考の成績 (配点 200 点)
2.英語力検定試験スコア(配点 100 点)
3.面接の成績 (配点 200 点)

第1次選考は提出した書類を総合的に見ると記載があるため、学習計画書や学歴、職歴あたりがポイントなるでしょう。

詳細の記事:https://mba-seminar.com/blog/mba-exam

英語や語学力はどの程度必要ですか?

学校によって求められる語学力は異なります。

例えば筑波や一橋、早稲田の英語コースでは授業についていけるレベルの英語力が求められます。

日本語のコースでは青山ビジネススクールの卒業要件がTOEIC730点、神戸大学ビジネススクールも以前まで実施されていた英語試験の免除がTOEIC730点だったため、この辺りが一つの目安になると思います。

英語に自信がない方でも合格されている場合もありますので必須ではありませんが、同じくらいのレベルの受験生がいた場合には英語ができない受験生よりは英語ができる受験生を優先することは考えられるでしょう。

海外出身の方は少なくとも日本語検定でN1は必要で、授業についていけるレベルの日本語力が求められます。

大学の学部のレベルは見られますか?

公に公開されているわけではないのですが、大学の学部のレベルは見られます。

特に倍率が高い学校の場合、同じくらいのレベルの受験生がいた場合には大学の学部のレベルが高い受験生を優先することは考えられると思います。

大学の成績が良くないのですが影響はありますか?

大学の学部から進学される場合は大学の成績が判断基準の大きな要素になりますので影響があります。

社会人経験がある場合でも大学の成績が良くない方は面接で聞かれているケースがありました。

転職やキャリアアップのために学校名は影響しますか?

多少はあると考えられます。

ビジネススクールは大学の学部のように偏差値が無く、代わりにメディアや外部機関が出しているビジネススクールのランキングを参考とすることが多いです。

弊社は転職エージェントも行っているのですが、求人の中に歓迎要件としてMBA取得が入っている場合があります。

その中で海外トップビジネススクール卒業者を対象としたい、といったご相談をいただくこともございます。

国内MBAの場合には学校指定はありませんが、新卒や若手の方で特にコンサルへ就職を考えている方ですと慶應や一橋から就職されているかが多い印象です。

新卒で受験できる学校はありますか?

はい、複数校あります。

ビジネススクールに通う時間帯としては主に平日の昼間に通学する全日制のフルタイムコースと、平日夜間や週末に通学するパートタイムコースの2種類があります。

下記で見ていただくと分かるように、実務経験が求められない国内MBAはフルタイムコースが多くなっています。

理由としてはパートタイムコースに通っている学生のように日中に仕事をしていない方が多いと思いますので、学部と同じく平日の昼間に通学する学生が多いためです。

また、日本語のコースと英語のコースでも分かれているため、学習したい語学で通いやすい時間帯の学校を探してみましょう。

HPの募集要項では実務経験が求められている学校でも、弊社の受講生で実務経験なしで合格している場合もございますので、気になる場合には無料相談いただければと思います。

No 学校名 時間 コース
1 慶應義塾大学大学院 経営管理研究科(KBS) 日本語
2 青山学院大学大学院 国際マネジメント研究科デイタイム(ABS) 日本語
3 一橋大学大学院 経営管理研究科経営分析プログラム(HUB) 日本語
4 立教大学大学院 ビジネスデザイン研究科(RBS) 日本語
5 明治大学大学院 グローバル・ビジネス研究科(MBS) 日本語
6 多摩大学大学院 経営情報学研究科 経営情報学専攻 日本語
7 東京都立大学大学院 経営学研究科 日本語
8 京都大学経営管理大学院 経営管理教育部(GSM) 日本語
9 立命館大学大学院 経営管理研究科キャリア形成プログラム(RBS) 日本語
10 同志社大学大学院 ビジネス研究科グローバル経営研究専攻(DBS) 英語
11 関西学院大学大学院 経営戦略研究科国際経営コース 英語

詳細の記事:https://mba-seminar.com/blog/new-graduate

職務経験が短いですが不利ですか?

上記の新卒の方のように職務経験が無い方、職務経験が短い若手の方でも合格している方が多くいますので、学校にもよりますが職務経験が短いことが不利になることは少ないです。

若手の方の場合には学んだことをどのように活かすか、卒業後に活躍してくれそうかのポテンシャル重視で判断される場合が多いと思います。

職務経験が長い方が中心の学校の場合ですと、面接の際に授業に付いていけそうかどうか確認されていることが多いです。

起業を考えていますが役に立ちますか?

ビジネススクールは起業に役立つかについてですが、私の意見としては役立つこともあれば役立たないこともあり、一言で言うとあまり役立たないと思います(あくまでも個人的な意見ですので、人によって個人差があると思いますが)。

ビジネススクールはそもそも大企業の経営幹部候補を育てるという趣旨からスタートしているため、起業に役立つプログラムの提供はあまり充実しているわけではありません。

また、学校にもよりますが起業志向の方もあまり多く無くて、せいぜい1割くらいとかのレベルだと思います。

どちらかというと新規事業やオープンイノベーションに興味関心がある方が多い印象です。

詳細の記事:https://mba-seminar.com/blog/mba-entrepreneurship

国際認証を取得している学校の方が良いですか?

人にもよりますが、あまり意識しなくても良いと思います。

日本でもMBAを取得できるビジネススクールが増えている中、一つの判断基準としてMBAを評価するランキングと合わせて外部機関からの認証があります。

代表的な国際認証としてはAACSB、EQUIS、AMBAなどがあり、国内ビジネススクールでは以下のような取得状況です。

No 認証取得校 認証名
1 名古屋商科大学大学院(NUCB) AACSB、AMBA、EQUIS
2 早稲田大学大学院経営管理研究科(WBS) AACSB、EQUIS
3 立命館アジア太平洋大学経営管理研究科(APU) AACSB、AMBA
4 慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS) AACSB
5 国際大学国際経営学研究科(IUJ) AACSB
6 一橋大学大学院経営管理研究科(HUB) AACSB
7 中央大学大学院戦略経営研究科(CBS) AMBA
8 京都大学経営管理大学院(GSM) EQUIS
9 同志社大学大学院ビジネス研究科(DBS) AMBA

国際認証を取得したからといって必ずしも受験生にとって良い学校とは言えませんが、ビジネススクール選びの一つの判断としてみるのも良いでしょう。

最終的には自分が学びたい講義や教員が充実している学校を選ぶのが良いと思います。

詳細の記事:https://mba-seminar.com/blog/accreditation

この記事を書いた人
この記事をかいた人 太田 卓(MBAゼミナール プログラムディレクター・講師)証券会社、IT企業役員、ベンチャー企業などを経て2017年7月株式会社Milkyways設立。2022年より国内ビジネススクール(MBA)の入学対策予備校・塾であるMBAゼミナールをスタート。 早稲田大学大学院商学研究科専門職課程ビジネス専攻(現:経営管理研究科)修了。