ビジネススクール入学前に学校説明会の参加は必須?合否への影響とは
多くのビジネススクールでは、学校説明会を開催しており、年に2回、3回、もっと多くの回数を実施している学校もあります。
このような機会には足を運んだ方が良いのでしょうか。また、参加した方が合格に近くなるものなのでしょうか。
今回はビジネススクール入学前に学校説明会の参加は必須?合否への影響についてご紹介いたします。
目次
ビジネススクールにおける学校説明会とは
大学のオープンキャンパスのように、ビジネススクールも入学希望者へ向けて説明会を行います。
各校それぞれの形式で開催しますが、多くの場合にビジネススクールの責任者である先生が挨拶・学校やカリキュラムの特徴を説明し、人気教授が模擬授業を行い、在校生がパネルディスカッションをし、質疑応答を受け付けるような形式です。
中には研究計画書の書き方を解説してくれる学校もあります。
どんな先生がいるのか、どんな人たちと学ぶのかをイメージするには良い機会です。
1〜2年間多くの時間を過ごす場所になるため、雰囲気を掴むのはとても大事です。
校風が自分と合うかどうか、学生と仲良くやっていけそうもないなど雰囲気に関しては、学校説明会に参加しなければ分からないことでもあります。
活用方法
学校説明会は雰囲気をつかむために非常に有効な方法ですが、他にも活用できることがあります。
研究計画書や面接時に聞かれる志望理由をより明確にすることができます。
最近ではオンライン参加ができる学校が多いため、志望校の他にも時間が許す限り複数校の説明会に参加してみるのもおすすめです。
各ビジネススクールのホームページだけ見ていても、カリキュラムや学生生活における違いはよく分かりません。
なぜ自分はこの学校に惹かれているのか、それは他校では得られないことかなど複数校を比較して見ることで、志望動機は磨かれます。
ホームページや学校説明会で話が出るようなことは事前に頭に入れておき、面接の際に質問する機会があればもっと踏み込んだことを聞いてみて志望動機が高いことをアピールするのにも使えるかもしれません。
主要校のスケジュール
2023年度入学の主要校のスケジュールです。時期の参考としてください。
学校 | 日程 |
---|---|
一橋大学 | 経営管理プログラム(入学希望者説明会) 2022年7月2日(土) https://www.ma.hub.hit-u.ac.jp/information/2022/06/72.php |
東京都立大学 | 6月22日(水) https://www.biz.tmu.ac.jp/gs/mba/entrance_pr/detail/ |
早稲田大学 | 2022年7月24日(日)、9月11日(日)、12月4日(日) https://www.waseda.jp/fcom/wbs/news/9222 |
合同説明会 | 第11回 MBA大学合同説明会&相談会 【参加校】 KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院 多摩大学大学院 中央大学ビジネススクール 名古屋商科大学ビジネススクール 法政大学ビジネススクール 明治大学ビジネススクール SBI大学院大学 |
学校説明会の参加による合否への影響
ビジネススクール入学前に学校説明会の参加によって合否への影響はあるのか気になる方も多いでしょう。
結論としては説明会に参加していないから不利になる、何度も説明会に参加しているから有利になることはありません。
対面の説明会に参加しないと顔を覚えてもらえない、と考えるかもしれませんが印象が合否に影響することは有りません。
あくまでも書類や面接など試験のハードルをクリアしなければなりません。
しかし、合否に影響しなかったとしても、先述したように説明会への参加は合う・合わないの見極めや志望動機を練り上げるために重要なものです。
対面・オンライン問わず説明会の機会があれば積極的に参加しましょう。
学校説明会で確認しておきたいポイント
志望動機の練り上げのためにも、具体的に何を見ておくと良いか、いくつか提案します。
模擬授業
模擬授業か開催されている場合、登壇されている先生はその学校の看板教授であることが多いです。
社会人学生で時間が限られている中、その先生の講義を聞きたいという人が多いということは、学部のように「楽しい」から人気というわけではありません。
分かりやすい・実践で使えるなどの側面があります。
その先生がどのような教え方をしているか、どのような考えをもって話しているかを聞くと、その学校の学生が求めているもの、ひいてはどんな人たちが学んでいるのかを知るヒントになると思います。
在校生・卒業生
在校生や卒業生の話を聞けたり、質問できる機会は積極的に活用しましょう。
そして、その学校の研究計画書で問われている志望動機、キャリアゴールなどについて聞いてみましょう。
サンプルが一人だけだと参考材料としては厳しいため、複数の人と話すことが良いでしょう。
先輩に、入学してみて授業やプライベートを含めて感じた良いギャップ・悪いギャップについても聞いてみましょう。
在校生や卒業生と話すと、自分が求めている学びの深さ・広さなどのレベル感との差異がわかります。
共感できるところが多ければそのまま受験勉強を進めれば良いですし、違和感を感じたら他校の説明会に参加し、他校がどうであるか確かめに行くことも良いでしょう。
参加者
実際に入学して同級生となる可能性があるのが説明会に参加している方たちです。
どのような方がいるのか年代や性別、国籍など確認してみるのも良いと思います。
オフラインでの説明会であれば確認しやすいのですが、オンライン説明会の場合には他の参加者の方々の様子を見るのが少し難しいかもしれません。
学校がウリにしていること
例えば青山学院大学の「青山アクション・ラーニング」、慶應義塾大学の「ケースメソッド」、一橋大学の「理論と現実の往復運動」は各校の特徴としてホームページにも書かれていますが、それぞれが何のことかわかるでしょうか。
ホームページの説明で概要は理解できますが、他校でも似た指導はしています。
何が違うのか自分なりの解釈を持った上で各校の特徴やウリについて質問してみてください。
これが理解できれば、研究計画書で「御校のアクションラーニングは実践的で…」、「御校のケースメソッドを通して、様々なビジネスのパターンを学びたく…」、「私は理論と現実の往復運動をしっかりと行い…」のような誰もが書くフレーズに陥らず、自分の言葉で志望動機を記載できるでしょう。
合否への影響は直接ないですが、可能な限り参加してみよう
学校説明会への参加は合否に関係しませんが、志望動機を磨き上げたり、学校との相性を確認する上でとても重要な機会です。
なるべく複数の学校説明会に参加し、学校の説明担当の方や先輩たちに質問を投げかけてください。
この機会も受験勉強の一環です。貴重な時間を使って参加するからには、自分は何かしらを持ち帰る、という気持ちで臨んでみましょう。