早稲田大学ビジネススクール2026年度秋入試の1次試験を終えて、倍率や傾向などを解説!
2025年11月6日に早稲田大学ビジネススクール(早稲田大学大学院経営管理研究科)2026年度秋入試の1次試験合格発表がありました。
MBAゼミナールの受講生の合格傾向や倍率について詳しく見ていきたいと思います。
目次

動画で解説
早稲田大学ビジネススクールとは
早稲田大学ビジネススクール(WBS)とは早稲田大学大学院経営管理研究科のことで、早稲田駅近くにキャンパスを構える早稲田大学の経営大学院です。
元々は1973年に「システム科学研究所」の1年制プログラム(ノンディグリー)として発足し、1998年より「早稲田大学大学院アジア太平洋研究科国際経営学専攻」として学位を授与するMBAプログラムが設置されました。
また、MOT(Management of Technology)と呼ばれる技術経営コースもありましたが、現在はMBAコースと統合しています。
その後2016年4月に大学院商学研究科ビジネス専攻と大学院ファイナンス研究科が統合し、「多方面の経営幹部を育てるビジネス教育と財務・金融のスペシャリストを育てるファイナンス教育を融合させたビジネススクール」として再編されました。
これにより、ビジネス教育とファイナンス教育が一段高いレベルで相互に強化され、世界的に注目度の高いMSc in Finance(全日制・英語)が設置されたほか、夜間主プロフェッショナルプログラムには、従来のマネジメント専修に加え、CFO育成などを目的とするファイナンス専修が設けられました。
AACSB、EQUISの国際認証も受けています。
早稲田大学ビジネススクールの2026年度以降のプログラム変更について
早稲田大学ビジネススクールがミッションとして掲げる「Developing Insightful and Responsible Global Leaders(洞察力と倫理観のあるグローバルリーダーの育成)」をより高いレベルで実現することを目指し、2026年4月よりプログラムの改編およびカリキュラムの改革を行うということがホームページに掲載がありましたので、具体的な内容について見ていきたましょう。
プログラムの変更

参考:https://www.waseda.jp/fcom/wbs/news/13233
早稲田大学ビジネススクールは4月入学の日本語昼間コースと夜間コース、9月入学の英語昼間コースの3つがあります。
2026年度からは日本語4月入学は2年コースである全日制グローバルが廃止となり、1年コース(現在の1年制総合)だけになることとなりました。募集人員は35名です。
昼間の1年コースのみになると卒業までの時間が短いことから、経営学の基礎知識が今までよりも求められる可能性が高くなり、日本語のネイティブな方が有利になるのではないかと見られます。
また、夜間コースは夜間主総合、夜間主プロフェッショナルマネジメント、ファイナンスコースが統合されて1つとなり、募集人員は150名です。
夜間主プロフェッショナルマネジメントは、受験時にどの教員を選択するかというところを決めておく必要があり、1年生の時からゼミに入ることができました。
夜間主総合とファイナンスは入学してからゼミに入るというところが違いとしてありましたが、統合されることによって入学後にゼミを選択する形に統一されるのではないかと見られます。
9月入学の英語コースはプログラムの変更がありません、

カリキュラムの変更

参考:https://www.waseda.jp/fcom/wbs/news/13233
現在は必修コア科目、選択必修コア科目の12科目となっていますが、2026年度より8科目(16単位)の必修に変更するとのことです。
早稲田大学ビジネススクールでは選択科目を約200科目設置しており、入学後の授業の選択幅が広がることで学生の興味関心がある授業を習得しやすくなるでしょう。
英語スコアの提出推奨
元々は全日制グローバル(昼間2年コース)のみ提出推奨とされておりましたが、全プログラムでTOEFL、TOEIC、IELTSいずれかのスコアレポート提出の推奨へと変更になりました。
有効期限は2年以内のスコアで、TOEICであれば奨学金の対象要件である800点以上が望ましいと見られます。
授業で頻繁に英語を使う機会は少ないですが、グローバルで活躍できる人材をターゲットとしているのではないかと思います。
入学試験について

参考:https://www.waseda.jp/fcom/wbs/news/13233
入学試験については秋入試と冬入試の年2回は変わらないです。また、早稲田大学ビジネススクールは1次試験と2次試験に分かれています。
1次試験は研究計画書やエッセイと呼ばれているものと、新しく提出推奨となった英語スコアの書類審査になります。
研究計画書は設問が3つありまして、内容としては、職務実績(お仕事でどういうことを成し遂げたか)、志望動機、キャリアプラン、研究テーマについて記載する形です。今までと同じ内容で変更がありませんでした。
また、2次試験は教員の方が3名で、15分程度の面接があります。
早稲田大学ビジネススクール2026年度秋入試1次試験の倍率
こちらは学校側が公式に発表しているわけではなく、弊社の方で推定してる形になりますので、多少誤差があることをご承知おきいただければと思います。
また、企業派遣や事業承継入試があり、一般入試と比べると倍率が低いという風に言われておりますが、必ずしも合格できるというわけではありませんので、こちらで受けるという方でも予めしっかり対策しておいた方がいいと思います。
入学試験の受験者数は全日制2年コースが無くなったこともあり、全体としては少し減ってると見られます。
しかし、各プログラムで見ると昨年度とほぼ同じかちょっと増えてるようです。
| プログラム | 受験者数(推定) | 1次合格者 | 2次合格者 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 全日 |
69 |
26 |
ー |
2.65 |
| 全日(企業派遣) |
5 |
5 |
ー |
1.00 |
| 全日(事業承継) |
13 |
9 |
ー |
1.44 |
| 夜間主 |
381 |
126 |
ー |
3.02 |
| 夜間主(企業派遣) |
28 |
14 |
ー |
2.00 |
| 合計 |
496 |
180 |
ー |
2.75 |
昨年度受験の参考:2025年度早稲田大学ビジネススクール(WBS)の秋入試結果と考察について
どんな人が合格しやすいの?
プログラム変更があったため、合格者の傾向も変わるかどうか見ておりましたが、基本的には変わっていなさそうでした。
早稲田のメインターゲット層は、国公立早慶あたりを卒業している上場企業や大企業などの中間管理職ぐらいで、英語もそこそこ出来る方なのかなというふうに思います。
事業承継をされる方や起業してある程度うまくいっているような方もいますが、全体の割合としては1割未満だと見られます。
ビジネススクール(MBA)の入試で不合格となった後、再受験は有利?不利?
過去に受験をして不合格だった場合に同じ学校を再受験するのは有利ですか?不利になりますか?、という質問の回答としては「どちらでもない」ということになります。
もちろん不合格の理由にもよるのですが過去の受験に関する加点や減点は特に無く、入学試験はまっさらな状態で再度あらためて評価されるものと考えられるためです。
MBAゼミナールの受講生だけではありませんが、同じ年に再受験して受かっている方もいれば翌年に再受験して合格されている方もいますので、一度落ちてしまってもまたチャレンジしてみたいという気持ちがあれば再受験をするのも良いと思います。
不合格となった際に考えたいポイント

ビジネススクールの受験で残念ながら不合格となってしまった場合、同じように再受験しても合格率は高まらない可能性が高いです。
そのためにはなぜ不合格になってしまったのかについて分析してみましょう。
学歴や職歴がマッチしなかった
学校によっては大企業の方が中心だったり、ある程度の実務経験と実績が求められる場合もありますし、卒業した大学のレベルが考慮されていることもあります。
入試要項には細かい記載がない場合も多いですが、在学生や卒業生などにどのような方が合格しやすいのか聞いてみるのもおすすめです。
ご関心のある学校があれば弊社でもアドバイスやご相談が可能ですので、まずは無料相談をいただけたらと思います。
研究計画書の対策が甘い
不合格となる一番の理由は研究計画書の詰めが甘いか内容が不十分なことが多いです。
書類の文字数は数千文字程度の学校が多いため、急いで作成すれば1週間程度でも可能ではあります。
しかし、しっかりと調査や自己分析といった対策をして作成された研究計画書と急いで作成した研究計画書かどうかは見ればすぐに分かります。
これは自分だけの書類を見ていても分かりにくいかもしれませんが、過去に合格した研究計画書と比べてみたり、多数の研究計画書に目を通している教員は5分もあれば見抜くことが可能です。
提出書類に不備があった
ビジネススクールの受験では研究計画書をはじめ、提出する書類や項目が多いです。
一部の書類が足りないくらいであれば学校側から連絡があり、再度提出すれば問題ない場合がほとんどではありますが、提出する前に必ず不備がないか確認しましょう。
加点要素が足りなかった
上記の提出書類の内容と重複する部分にもなるのですが、書類の中には提出が必須ではないものの加点要素となり得るものもあります。
例えば外国語の点数(TOEICやTOEFLなど)や書籍出版物などがあれば記載しておきましょう。
外国語は準備に時間が必要な場合もありますので、余裕を持って取り組みましょう。
面接がうまくいかなかった
ビジネススクールの入試では教員との面接が必ずあります。
教員によって質問内容や興味関心が異なるため完璧な対策をすることは難しいですが、研究計画書と合わせて事前準備をしっかり行わないと深掘りされた質問や想定外の質問にうまく対応ができず、残念ながら不合格となってしまうケースもあります。
再受験のポイント

ここからは具体的に再受験をする際のポイントについて見ていきましょう。
不合格となった理由を分析
まずは上述のように不合格となった理由を自分なりに分析しましょう。
その上で合格している方のデータや情報などを集めてみて自分との違いを探すことがおすすめです。
学歴や職歴といったすぐに変更するのが難しいものが理由なのか、入学試験対策で対応が可能そうかどうかの見極めも重要になります。
入試対策に十分な時間を取る
中には1ヶ月くらい前から集中して準備をして合格をされたという方もいますが、入試対策に十分な時間を取ることができずに不合格となり、あらためて本腰を入れて受験対策をしたいというご相談も少なくありません。
具体的にどれくらいの準備時間があれば対策が可能なのかも聞かれることが多いのですが、MBAゼミナールの受講生の方を見ていると3ヶ月程度は準備の時間を取ると合格率が高くなりやすいと感じています。
仕事が忙しい方であれば隙間時間やお休みの日にしか対策ができないという場合もありますので、少し長めにスケジューリングを見ておくと宜しいかと思います。
受験に興味がある方は受験要項の確認としっかりとした対策が重要
近年早稲田大学ビジネススクールは人気のあるビジネススクールとなっており、エッセイ対策、英語のスコア提出、面接の対策をしっかりされている方が合格率が高い傾向がありますので、ぜひ早めに準備をして臨んでいただければと思います。
入試の対策や受験についてご相談等があれば、MBAゼミナールで受験の対策等も承っておりますので、ご相談をいただければと思います。
証券会社、IT企業役員、ベンチャー企業などを経て2017年7月株式会社Milkyways設立。2022年より国内ビジネススクール(MBA)の入学対策予備校・塾であるMBAゼミナールをスタート。
早稲田大学大学院商学研究科専門職課程ビジネス専攻(現:経営管理研究科)修了。



